一度目の改訂をした草稿の提出後の話

皆様いかがお過ごしでしょうか?こちらは忙しく過ごしていますが、直近のフロリダは暖かい気候でTheフロリダの冬という感じで、気分はいい感じです。さて、これまでに、2021年9月に最初に提出した草稿への外部評価レポートを受け取り、その評価に基づいて2022年5月に改訂した草稿及びどのように評価レポートへ対応したかの報告を提出したところまでを書きました。今回はその後について書きたいと思います。具体的には二度目の外部評価レポート(2022年10月)、そのレポートに対してどのように対応し、それに基づいてどう再改訂するかのレポート(2022年11月)、その対応を説明したレポートの再提出(2023年1月)、最後に再再改訂した本の草稿を提出したところ(2023年5月)までです。

二度目の外部評価レポートに関しては、基本的に指摘した部分に言及し、改訂していて満足している、というものでした。一度目の外部評価レポートに対する対応で、一つだけどうしても譲れない点があったのですが、その点については筆者である自分の意見を尊重するということでした。編集者からも言われていたのですが、すべとの指摘に同意する必要はなく、もしレポートをそのまま受け入れられないとしたら、説明すればいいということを実践した成果だと思います。一つだけ特に指摘された点は自分の「Gender」という概念の使い方が”Awkward”(必読単語で大学院生時代から何百回見てます(笑))で意味がわらかなかったり、一貫していないかったり、説明が不十分でないので書き直しなさいということでした。ただ、指摘の中で二つの意味の「Gender」があるのはどういうことなの?ということからヒントを得ながら、自分の書いた部分と再構成しながら再定義しようと思い、そのことを二度目の外部評価レポートへの対応書において説明しました。このようなことを大体一ヶ月程度かけて書き、2022年11月に提出しました。

ただ、この二度目の外部評価レポートへ対応書について、ケンブリッジ大学出版会の編集者より意味がわからないので、再説明するか、英語そのものの添削などをする編集者に頼んで改訂しなさいと言われました。そこで、日頃からお世話になっている編集者にお願いして読んでもらい(もちろん有料です)コメントをもらい、それに基づいて対応書を再改訂しました。この作業を2023年1月に終え、出版会の編集者へ提出しました。その後、その対応書については理解できるとのことで、出版会の編集者も満足させることができました。

そして、その対応書に基づいて2月より本の再々改訂の作業に入り、それを春学期の間に継続して2023年5月にその再々改訂した本の草稿を提出したと、いう感じです。再々改訂の作業の頃には本の大部分の改訂というよりは、上の評価で指摘された部分を中心に、再定義・再説明をしたりする作業が中心だったと思います。

これらの作業の時間軸などはその都度記録しておらず、編集者などとのメールを再度確認しました。当時は対応し、改訂し続けるので精一杯であったと感じで、切羽詰まってる感も否めません。メールの文面などを確認すると、きついことや突き放した感じの言われ方も散見でき、自分でもそこそこ心臓強かったかなと思ってます(笑)。いずれにしても、再々改訂をした草稿を提出した2023年5月に、同時に出版意向の決定をしたとケンブリッジ大学出版会から聞くことになるのですが、それは次回に語りたいと思います。

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